お知らせ
世界選手権B2/B3大会を終えての監督、キャプテンのコメントをご紹介します。
2013/02/18 | <<一覧に戻る
2月6日から11日にかけて開催された「2013 IBSAブラインドサッカー世界選手権 B2/B3大会」を終えて、日本代表の安藤監督と角谷キャプテンからいただいたコメントをご紹介いたします。
⇒ 2013 IBSA ブラインドサッカー世界選手権 B2/B3大会 特設サイト
安藤久志監督のコメント
総括
グループリーグ1試合目を終えた段階で、「1得点以上、10失点以内」を目標に設定し、毎試合前にロッカールームで言い続けてきました。3試合目を10失点で押さえた後、決勝トーナメントからは1桁失点に目標を引き上げましたが、結果、適いませんでした。又、ある程度の本数、シュートを放っているので、ゴールに関しては紙一重の結果だったと思います。しかし、1点決めるか決めないかの差は大きかったです。選手たちには、今回の悔しさをバネに成長していってほしいと願います。
今大会、2年前に対戦しているイングランドとの試合がモノサシを計る一番の材料でした。テストマッチを含め4試合。平均2/3に失点は減り、何もやらせてもらえなかったあの時代に比べ、ゲームを展開できたり、シュートを打てたり、フリーキック、コーナーキックもそこそこ獲得できたのは、日本チームが進化してきた証しです。同じ2年を過ごし、逆に大差が開く懸念もあった中、少しでも近づけていたことは、選手たちの自信につながると思います。
1名がクラス分けで出場アウトになり、歯が折れる、高熱が出るなど、全員出場が不可となった分、ピッチに立った選手には、限界を超えたであろう負担もかけてきましたが、反対にそれが闘志に代わったり、背負うモノの力を生み出せたと思いますし、これまでの練習で積み重ねてきた戦術を駆使しながら、1試合ごとに強くなり、ベンチ、会場も熱くさせるようなチャンスが何度も創れたと思います。最後に流した涙をいつまでも忘れないようにします。
ヒーローアニメの最終回のような感動のドラマが今大会にはあったと思います。私はこのチームが大好きで、世界を相手に一緒に戦えたことを誇りに感じます。
今日まで日本チームを応援して下さった皆さん、どうもありがとうございました。
目標
大会期間中、相手国の練習を見たり、試合で体感したり、各国の監督と話す機会もあった中で、まず歴史や文化、練習量、そこで培われた技術が、日本とは大きく異なる面だと感じました。
又、クラス分けに関係なく、晴眼者並みにプレイできる、視覚障がいへの配慮を無視した毎日の練習こそが、各国のアスリートを誕生させている答えだということも解りました。
1点を取りに行くのか、勝ちに行くのかで目標・計画も大きく異なりますが、今後、私を中心に強化部内で検討しながら、焦点を定めていくというのが、現時点でお応えできる範囲です。
とにかく、本当のスタートは大会終了日からです。これまで多くの方々に支えられ、励まされ、愛されてきた日本チームが、一歩でも二歩でも躍進できるよう、選手と共に新しい日々の特訓を開始します。
今後ともますますのご指導、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
角谷佳祐キャプテンのコメント
大会を終えて、 率直な感想としましては世界とはまだまだ大きな差があると感じました。しかし今回はトルコ大会とは違い、遠いながらの世界の背中が見えた気がしました。結果的には大量失点・無得点と厳しい結果ではありましたが。チーム一丸となり、「とにかくどうにかしよう!」と言う意気込みで前から、前から必死にボールを追いかけ、声をきらし、諦めず走りきれたと思っています。
今大会を通し、今後の目標としましてはまず第一に選手一人一人が基礎に立ち戻り、しっかり足元の技術から固めていくこと 、その次に相手に負けない持久力をつけ、それらを土台とし今回の反省を生かした全く新しいB2/B3日本代表で海外チームからの得点を目標に日々精進していきたい思います。
最後に今回応援してくださったみな様へ
大会の結果はご存知の通りです。その厳しい結果の中でも僕らが下を向かず戦えたのはみなさんのあたたかい声援や思いがあったからだと感じています。
また今大会で始めてブラインドサッカーと言う競技を知った方がいれば幸いです。
今大会に関わったすべての方々へ「本当にありがとございました!」